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はじめのはじめ

二次元傾倒な日々。

サナララR3章の話とか

エロゲ

某エントリ読んで、最近抱えていたものへの回答に近づいた気がしたものの、twitterでは不自由だったので、こうやって場所をつくってみました。気が向いたときに何か書いていく予定。

 

 最近抱えていたもの、といいましたが、具体的にはサナララR3章の話です。ネタバレを充分に含んでいますのであしからず。

 

 

 当然のことですが、サナララRはゲームなので、プレイしている俺が彼女達にしてあげられることはないわけです。そりゃ選択肢を選んでお話をGoodEndに進めることはできますが、それは『主人公がその選択肢を選んだ場合の未来をみる』という選択であって、俺が彼女達に何かをしてあげられているわけではない。

 

 仮に、かりにその物語が劇中劇のようなものであったとして、幕が降り役を演じ終わって世界から出てきている登場人物がいたとしても、俺は「おつかれさま」ということすらできないんです。

 

 

 だから、俺にとって物語は始まった瞬間から終わっている。いや、その物語に登場しない誰にとっても、そうなんでしょう。こればっかりは、どうしようもない。だから俺は、情けないけれど、主人公に任せるわけです。

 

彼女を救ってやってくれ、と。

 

おまえはいったい何様だ、って感じですね。まあそんなことを気にすることもなく、大抵の場合において、主人公達は見事にヒロインを幸せにしてくれるのですが。

 

 もちろんこれは、主人公の人生を大きく曲げさせる可能性を持っていて、それが肌に合わないとどうしても受け入れられないお話になってしまうわけですが。俺にとって『パパのいうことを聞きなさい!』がそれにあたるわけで、どうしても楽しく読めなかった。

 

 話を戻します。

 俺は自分ではどうすることもできないから、主人公にすべてを託している。彼女を救ってくれと、彼女を笑顔にしてくれと。

 

 けれど、主人公にとっても、彼女の物語がすでに終わってしまっていたとしたら。

サナララR3章はそんなお話。主人公は『高畑』、ヒロインは『三重野』。彼らは最後まで、『高畑君』と『三重野』だった。

 

 高畑は三重野に触れることができる。喋りかけることができる。けれど三重野の一生は、お話が始まった段階でもう、終わってしまっている。これは、高畑にとっても、どうすることもできないものだった。そうした場合、俺はどうすればよいのだろう。決められた終点へと向かう電車に乗ったみたいな彼らを。忍び込んだ夜の学校で、二人だけの授業を楽しむ彼らを眺めること以外に、できることはなかった。

 

 

 最後のシナリオで、三重野は笑ってるんですよ。最後にたくさんのものを高畑君からもらったから、って。誰にも言えなかった自分の思いを、高畑君に託せた気がしたから、って。そういって、笑うんです。

 

 けれど俺は、俺が彼女から受け取ったものはどうすればいいんだろうか。何かを受け取ったら、それ以上のものをあげたくなるんですよ。それがずっと続いていけばいいなって、思ってしまうんですよ。それができない、なぜなら彼女はこの世界にいないんだから。あの世界にも、もういないんだから。

 

 

「位置について……よーい……ドンっ」

 そういって、朝日と入れ替わるように俺達の目の前から消えていった三重野。彼女が笑って暮らしている未来がみたかった。ゆう子ちゃんの喫茶店で高畑君と待ち合わせしている内に、のぞみ先生達と仲良くなっていって、春が終わって夏になり、夏休みにみんなで海に行く。そんな未来を。けれど、そんな妄想は俺の自己満足でしかなくて、三重野から受け取って抱え込んだものを、どうすればいいかわからなかった。このセンチメンタルでアマレットで、ネガティブな物語をどうやって受け入れればいいのか、わからなかった。

 

 

 

 そんなわけで、ひとり悶々としていたわけです。おかしいなぁ、サナララでプレイしたときにはここまでひきずらなかったんですが……。

 

 けど、今日ふっと納得がいった。あー、今はそれでもいいのかもしれないなって。何か受け取ったものがあるということは、それは次に誰かに与えてあげられることだということがわかった。ぶっちゃけこれがサナララのテーマだろうというのに、全然気づけていなかったのが恥ずかしいくらいです。

 

しにたくなるようなことも、まーあるけれど。受け取ったものは、忘れないでとっておけたら、いつか誰かに渡せるかもしれない。