サノバウィッチ和奏ルート読了、これをもって全てのルートをクリアしました。
柊史や寧々、オカルト研の皆の人生は、これからもずっと続いていくわけですが、それを見ることができないのは、やはりさみしいですね。
昔──二次元に没頭する強度が今より遙かに強かった頃、物語が終わってしまうことが本当に嫌でした。現実なんてどうでもよくて、ただ彼、彼女達の世界をずっと眺めていたい。それだけでなんとか日々の雑事を乗り越えていくことができる。そういう風にエロゲや漫画を読んでいたのです。けれどもいつか、その物語は終わってしまう。自分を残して、手の届かないところへ行ってしまう。
物語が先に進んでしまうことへの恐怖、とでもいいましょうか。展開してほしくない。こういった感情に親和性が高いのが、日常系の漫画(4コマ等)でした。登場人物の日常を描くことを主目的とした漫画形式。刊行ペースが遅いこともあり、長い間、その漫画の世界に浸かっていることができる。そんな4コマ漫画は、私にとっての救いになりました。ゆのっち可愛い。
今では当時ほどの強度で物語に没入──ある種、救いを求める──ことは無くなりましたが、それでも物語が終わってしまうと、秋夜を一人で過ごすような気持ちになります。
けれどもまあ、そう思えるということは、裏を返せばそれだけ素晴らしい物語に出会えたということで。だからこそ、読むことはやめられないのでしょう。
さて……だらだら書きましたがサノバウィッチをクリアしたということで、今週末は『花咲ワークスプリング!』を買って来ようと思います。