はじめのはじめ

二次元傾倒な日々。

はしりがき(ハナヒメアブソリュートの話)。

 ハナヒメアブソリュートをプレイしている。進行状況はポリーナルートが終わり、メアルートに入った、といったところ。
 ストーリーについては今のところ特筆すべき点は無く、ポリーナルートは、うーん、普通。普通にイチャイチャして、普通に結ばれて、危機が起きて離別、再開。まあこのチームのゲームは(前作であるクルくるもそうだったけれど)かんなぎさんの描く可愛らしいキャラ達のやり取りとか、爽快なバトルシステムが売りだと思うので、ストーリーはオマケ程度でも良いとは思う。
 キャラクターは本当に可愛く、どのルートから読むか迷うレベル。可愛さを追及したらこうなりましたぜ、というような。天真爛漫な幼なじみだとか、お兄ちゃん大好きアピールの激しい妹だとか、ちょろいお嬢様だとか、テンプレート通りにも関わらず立ち絵と声、そして会話のテンポがハマるとここまで魅力的になるのかと。あと、個人的にキャラの肌の質感が大好きで、瑞々しいといえばいいのか、張りがあるといえばいいのか。イベントCGが強い! 差分は少なめだけれど、力は入ってる。
 惜しいなと思うのは共通部分の短さ。共通部分って、いうなれば日常生活の積み重ねであって、そこにウエイトをいくらでも割ける(いくらでも、は言い過ぎか)のがこの業界の強みだと考えている。ぶっちゃけ、共通のドタバタ日常が一番好きなのじゃ、というような人もいるだろう。可愛い女の子達との日常生活。キャラクターの魅力を十分にアピールすることの出来る部分が短いのは辛い。積み重ねた時間は、思い入れに直結する。keyのゲームがまさにそうだった(あれは共通部分では無かったが)し、そして明日の世界よりみたいな、日常が変わっていくことを描いたゲームもあった。
 
 主人公について。前作のシンくんを越えられていない感がある。両者ともハーレム形成系の主人公ではあるけれど、性格の違いが大きいか。エッチでバカだけど明るくていざというとき頼りになるという(さすが丸谷作品主人公!)シンくんは、皆のために行動する生徒会長で、だからこそ周りも彼に惹かれ、協力してくれる。それがバトル部分でのシンくんの能力にもなっているわけで、まさにリーダー。
 今作の主人公である虎春くんも、束ね戦う者ではあるんだけれども、そのあたりのバックボーンが無い(今のところは見つからない)。もっとも、彼はゲームを本気でプレイすることについて葛藤しているというか、過去の出来事を引きずっていて、それがストーリー上のポイントになっている節はある(ポリーナルートでは触れられていないが)。なぜ彼が王なのか、それはトッププレイヤーであるということ以外に理由があるのか。読み進めていく内に、答が明かされるのかもしれない。